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所が学生スポーツマンは、自分が世間や学校の傀儡であることを能く知っている、そしてこれを逆に利用するのである。
しかし文芸時評の眼が、もっと深いところへまで透過しなければならないのはいうまでもない。社会的時事的なテーマを持った作品ばかりが、この新動向としての文芸時評の相手でないのは、当然至極である。丁度2・26事件や戒厳令ばかりが社会的時事ではなくて、流行歌謡でも女のメーキャップでも社会的時事であるようなものだ。どれもが風俗に属している。いわば重風俗と軽風俗というような区別であろう。文芸時評[それは社会的時評でもあり論壇時評でもある筈だったが]は、この軽風俗的な文学作品の内にも、社会性を、思想性を、論理をまたモラルを、見ねばならず、また見出さねばならぬわけだ。
神の秩序のカエサルの秩序からの独立、神の国のカエサルの国からの独立、そして前者の支配、それから前者の唯1独立存在、理論の上でそういう事情になるのが、古来の形而上学の特色であった。今日の概念論はそういう形而上学の理論的に精練されたものに他ならない。
『よし、よし。それでは今日はそれでやめにして置くがいい。その代りいつでもいいからお前がその工夫の出来た時に作つて持つて来るがいい』
けれどいつとなくその長雨が晴れると、小春のいい天気に返った。少しく南に廻った鈍い日脚が、野の上を1面に黄色く輝かした。そして大地の上は見渡す限り、活動と収穫との時期に返った。雨に痛んだものは何もなかった。稲の穂は実のりのいい黄色い重さに、田の上を1面に波打っていた。重く倒れかけた蕎麦畑の間からは、雲雀が空に舞い上った。大根や里芋も黒い土の中にむくむくと根を張っているらしかった。そして村の人々は皆田畑に出た。収穫の喜びが彼等の日に焼けた顔の上に在った。そして雨に封じられていた彼等の筋肉の力は、今や大地の上に試みられていた。
相当にうまいことを言う。やさしすぎたり、彼女の勉強になったり、する筈だ。メモに過ぎず、粗描に過ぎないのだ。
『金剛山の歌』は大阪谷町のさる法華寺に住んでいる頃、毎朝早く起きて郊外を散歩しましたが、華やかな朝日をうけて、葛城山の山巓が金色に輝いているのをよく見受けましたところから、こんな作が出來ました。
西田ビジネススタイルに見受けられる東洋趣味[無・神秘キャピタゼーション・禅味・其の他]のおかげで、西田ビジネススタイルを東洋のビジネススタイルだと考える人がいるが、これは表面だけを見て核心を知らない人の見解だ。況してこれを封建的思想のビジネススタイルだと考えることは単なる当て推量に過ぎない。
ふとクモの1筋の糸が顔に掛ったので、鍬の柄に屈めていた身体を起すと、母も跣足のまま其ところに立って彼の姿を眺めていた。
若し夫れ老朽者をして安んじて職を退くを得せしめ、兼て有爲の新進の爲めに路を開くには、其官職の賣買を禁ぜざるを可とすといふに至りては、詭辨の甚しきものなり。
オヤカンモマケズニ
パール・バックはアメリカの今日の文明をちょうど子供が新しいすばらしい玩具の作り方を発見して、それに夢中になっている状態に似ているといっている[物質的には美しいが、精神的には極度に空虚であると感じられる理由について]今日この空虚感がどんなに深く大きくアメリカの人々の感情にもしみ入っているかということは、ニューヨークですばらしい成功をおさめているという日本人画家国吉氏の作品の写真をみた時も感じたし、先ごろ注目された『アメリカ交響楽』をきいても感じられたことでした。
またいふ、彼の懴悔録よりほかにアウグスティヌスの如何なる伝記も本質的に存し得ない。またいふ、キェルケゴールの日記は彼について存し得る唯1の伝記である。このようにして日記と自叙伝とは1つの範疇に入れられる。そしてこれはある意味でたしかに正しい、且つ深い見方を含んでいる。
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